高い年収と顧客重視の提案が実現できるとして、近年金融機関から独立してIFAに転職する人が増えています。
しかし、IFAに転職するにあたって不安を抱える人は少なくありません。安定した金融機関から実力主義の世界に移るわけですから、当然と言えます。
そこでこの記事では、IFA転職希望者が抱える不安とその実態・解決策についてお伝えしていきます。
目次
IFA転職希望者が抱える不安と実態

はじめに、IFA転職希望者が抱える不安をお伝えし、その不安が杞憂なのかどうか、そして解決策はあるのかについて発信していきます。
【IFA転職希望者が抱える不安と実態】
- 顧客を作れるのか
- 安定した収入が見込めるかのか
- 会社のブランドなしで営業できるか
- 独立後の人間関係はどうか
- 提案できる商品は少なくなるのか
顧客を作れるか
IFAに転職する際の代表的な不安は、独立後に顧客を作れるかどうかです。
顧客基盤が築けないと当然取引機会が少なくなります。取引手数料が収入に直結する以上、基盤となる顧客を獲得できるかどうかは最も懸念する点でしょう。
実態としては、確かに顧客獲得に苦しむIFAは少なくありません。特に、新規開拓経験が少ない若手IFAほど、顧客基盤の形成に時間を要する傾向にあります。
しかし、今ではセミナーやメディア運営を通して集客しているIFA法人は珍しくなく、IFAにお客様を紹介する環境が構築されつつあります。
マッチングサービスなどの新規開拓ツールも充実してきているので、いかに会社やツールを活用できるかがポイントになってくるでしょう。
安定した収入が見込めるか
安定した収入が見込めるかどうかも、IFAに転職するにあたって生じる不安です。
IFAは発生した取引手数料の50~70%が翌月分の収入として反映されます。金融機関の営業員時代よりは遥かに還元される報酬体系とは言え、取引が発生しなければ無収入もあり得る世界です。
この点は、IFAの平均収入が参考になります。
上場IFA法人や業績を公表しているIFA法人の資料によるよ、IFAの平均年収はおよそ1,000万円です。詳しくは下記の記事で解説しているので、是非ご参考ください。
会社のブランドなしで営業できるか
会社のブランドなしで営業できるか不安ない人も多いようです。
「野村證券さんだから適当な人ではないだろう」
「三井住友銀行さんと取引するメリットは大きいだろう」
このように、所属組織のブランド力で話が進みやすくなるのは確かに事実です。
一方IFAは、所属法人にはほとんどブランド力がありません。組織のブランドに頼ることなく完全自力で営業していく必要があります。ブランド営業という面で言えば、IFAの方が不利であるのが実態です。
しかし、お客様は会社のブランド力だけではなく、最終的には担当者を信頼しています。
「野村證券だからどんな提案でも1億円運用してみよう」
「三井住友銀行だから10億円借りてみよう」
このように、会社のブランドだけで取引できることはまずあり得ません。そのため、会社のブランド力はあくまで取引に至る一つの要因であることを認識しましょう。
加えて、金融機関から営業員都合の商品を購入して損しているお客様は数多くいます。このようなお客様には、IFAとして中立性をアピールできます。
結局はIFA次第と言えるでしょう。
独立後の人間関係はどうか
若手のIFAの中には、独立後の人間関係について心配になる方も一定数います。
- 厳しいながらもしっかり指導してくれた上司
- 切磋琢磨できる同僚
IFAは独立した個人事業主なので、確かに証券会社や銀行より同僚とのつながりは希薄になりがちです。
一方で、今では社内の人間関係を重要視しているIFA法人もあります。勉強会や交流会を定期的に開催したり、支社を設けることで支社内の繋がりを重要視しているケースも少なくありません。
IFAになった後も人間関係を重視する方は、社内交流が活発なIFA法人を選択すると良いでしょう。
提案できる商品は少なくなるのか
IFAになると、提案できる商品は証券会社と比較して少なくなってしまうとイメージされる方が多いですが、実際はそんなことありません。
株式や債券など金融商品に関しては証券会社と同じレベルの商品を扱うことができます。一部投資信託の取り扱い数が異なるぐらいです。
保険についても、様々な保険会社と代理店契約を結んでいるIFA法人が多いため、問題なく扱うことができます。
また、税理士や会計士、M&Aアドバイザリーと提携しているIFA法人であれば、実務的なソリューション提案も行うことができます。
証券会社や銀行でもソリューション提案はできますが、ノルマ営業の中で収益発生が長期化になってしまう商品はどうしても後回しになってしまいます。その結果、お客様に最適な提案ができないと感じた経験は少なくないはずです。
IFAであれば、金融機関と変わらない商品を、お客様が求めるタイミングで提供することができので、収益と信頼の両方を獲得することができます。アドバイザーとして、これ以上の喜びはないはずです。
IFAへの転職が向いている人

IFAに転職する際の不安について確認したところで、IFAへの転職が向いている人の特徴についてお伝えします。
【IFAへの転職が向いている人】
- お客様との関係が築けている人
- 完全実力主義の世界が勝負したい人
- 柔軟・自由な営業がしたい人
お客様と関係が築けている人
お客様としっかり関係が築けている人は、IFAに転職することをおすすめします。
もちろんお客様によりますが、その会社だから取引しているという方は多くはなく、その担当者だから取引しているという場合が多いです。
お客様から信頼されている自信がある方は、IFAになった後でもその信頼は引き継ぐことができ、そのままIFAとしての顧客基盤となります。
完全実力主義の世界で勝負したい人
完全実力主義の世界で勝負したい人も、IFAに向いています。
IFAは、成功すれば20代でも億単位の年収を目指すことができる一方で、転職前の給与水準を下回るケースもあります。成果が収入に直結する仕事なので、受動的に働く人や成果に結びつかないことばかりしている人は、経済的に苦しい思いをするでしょう。
反対に、実力や努力が収入に直結する働き方を望む人にとっては、これ以上ない仕事と言えます。
柔軟・自由な営業がしたい人
IFAへの転職が向いている人の特徴として、柔軟で自由な営業がしたい人も該当します。
金融機関ではできなかった開拓方法やサポート方法でも、IFAであれば柔軟に行うことができます。例えば、週末にお客様と会うことができますし、セミナー講師を務めることで見込み客を獲得することができます。
金融人としてのコンプライアンスの範囲内であれば、いくらでも営業方法を工夫できる点はIFAの大きなメリットと言えます。
まとめ
今回はIFAに転職するにあたって生じる不安をお伝えしました。
今回は主な不安をご紹介しましたが、IFAになる際の不安は人それぞれです。性格や年次、家族構成や所属会社などによって様々です。
そのため、まずは業界や実務をよく知る私にご相談ください。抱かれている不安が解決できそうかどうか、そのためのベストな選択肢をご提供させていただきます。
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